X(旧Twitter)で話題を集めた薬物紹介漫画。
※「内容はフィクションであり、実在のものとは関係ありません」とのこと。
著者のキメねこ氏が実際に体験した??薬物が紹介されているのですが、ラインナップは大麻、合法ハーブ、LSD、ブロン錠、幻覚キノコ、アヤワスカなど多岐に渡ります。
どの薬物をキメるとどういった症状が出て、どんな風景が見えるのかが視覚的に表現されているのですが、薬物摂取すると見えてくる世界がうまいこと表現されていてすごいなあと感心しました。個人的なオススメとしては「合法ハーブ」の話です(私がキメねこ氏の作品に初めて触れたのも多分これだったはず)。当時の東京都福生市で普通に店売りされていた(らしい)さまざまな「合法」のハーブ、しかも効き目はキメねこ氏曰く「ジェネリック大麻」と呼んでも差し支えのないものだったそうで、当時は氏も随分ハマったそうです。結局「合法」だった各種ハーブもさまざまな規制が入ったため、今ではもちろん入手することはできないのですが。
反面、非常にカジュアルな薬物摂取描写なので、「もしかしたら薬物って楽しいものなのかも」「そんなに危なくないのかも」と誤解を与えてしまう側面は否定できず、その点は要注意です。この本を読んだ後は一般的な薬物に関する注意喚起のパンフレットなどを読んで認識を中和することをオススメします。
大半の薬物レポートはぶっちゃけ今でもpixivで無料で読むことができるのですが、著者の薬物レポート集大成として一読の価値ありだと思います。