よかったです。
イギリスのテート美術館の7万7千点以上のコレクションから、「光」をテーマに厳選された約120点の展示ということで、ターナーの作品を楽しみに行ってきたんですが、ボリュームがすごかったので満足です。
会場は千代田線の乃木坂駅直結でチケット2200円。土曜日に行ってきたんですが結構混んでまして、30分くらい並んで入場。
会場は特定の作品以外はカメラ撮影OKだったので、パシャパシャしながら巡ってました。印象に残ったものをいくつか。
ターナー「光と色(ゲーテの理論)-洪水の後の朝-創世記を書くモーセ」
お目当てがターナーの作品だったので早速チェック。印象派よりも早く印象の表現を取り入れていたという先駆者の作品だけあって、遠くからでもわかる独特の色使いに感動。ゲーテの色彩論に影響を受けていたようです(知らなかった)。
ジョン・マーティン「ポンペイとヘルクラネウムの崩壊」
今回一番の収穫はこれを見れたことかなと。正直ジョン・マーティンという画家を知らなかったのですが、一番圧倒されました。こちらは、古代ローマのベスヴィオ火山の爆発で溶岩にのみ込まれるポンペイの様子を劇的に描いたもので、火山から上がる火柱、空を覆う煙や雲、海岸を襲う津波など、その恐ろしさが大迫力で描かれています。写真だと伝わらないんですけど、火柱や雲の表現が凄まじくて、マジで世界の終わりのような雰囲気が伝わってきます。最後の審判ってこんな感じかなあって。
ジョン・ブレット「ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡」
ちょっと近くで撮りすぎちゃったんですが。雲の合間から覗いた光が海に降り注ぐ様が美しく、ポストカードも買っちゃいました。
オラファー・エリアソン「星くずの素粒子」
この展示、後半は現代アートが主になって生で見る分にはあまり面白くなかったんですが、写真が圧倒的にこっちの方が映えますね…。でっかいアートがゆらゆら揺れてるんですが、刻一刻と変わっていく影が美しい。
お土産も充実してますし、思った以上に若い年齢層の方が多かったです。カップル率が異様に高かったんですが、美術館デートって流行ってるんですかね…?)。東京では10月2日まで開催で混雑具合から考えれば、お早めに行くといいかなと。